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月刊コラム

2015年10月 五輪エンブレム見直し

 東京五輪のエンブレムが白紙撤回されたことで、現在、再募集の手続きが進められています。応募の締め切りは12月に入ってからなのですが、これまでのところ、1万点を超える応募作品が寄せられるのではと推測されています。その後は類似作品の照合など、気の遠くなるような作業が待っています。国の威信をかけて、二度と不手際は許されません。

 再募集では、前回必要だった広告賞の受賞歴は必要なく、18歳以上で日本国籍、または日本在住の外国籍を持つ人ならばだれでも応募可能で、10人以内のグループでも応募できるなど、条件がかなり緩和されています。11月24日から応募受付が開始されますが、応募条件の大幅な緩和のせいで、既に応募要領のダウンロードが1万件を超えているそうです。

 盗用疑惑による東京五輪エンブレム撤回騒ぎは、世界中を駆け巡りました。7月に佐野研二郎氏制作の五輪公式エンブレムが発表されてからまもなく、ベルギーの劇場ロゴとデザインが似ているとの指摘があり、その後、このロゴを制作したデザイナー側が五輪エンブレム使用差し止めを求めて提訴しました。

 佐野氏は会見で盗用疑惑を強く否定、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森会長の見解を受けて、東京都の舛添都知事は今後もこの公式エンブレムを使用していくことを正式に決めました。しかし、エンブレム使用例として作られた画像が個人のブログに掲載されていたものを流用していたことが判明、さらに佐野氏のデザイン事務所が請け負ったトートバッグデザインの一部が他人の作品をトレースしたことが分かって旗色は一気に悪化、9月1日に大会組織委員会は佐野氏がデザインしたエンブレムの使用中止を決断しました。

 以上が今回の大会エンブレム盗用疑惑騒ぎの概要で、当初は問題無いとしながら、最終的に使用を断念した大会組織委員会の対応の不手際が世間の非難を浴びました。

 佐野氏による大会エンブレムデザインが果たして盗用であるかどうかは未だ闇の中です。確かに酷似しているという指摘がある一方で、ロゴの制作課程を良く知るデザイナーらは「盗用したとは思えない」としています。そもそも、国内や世界の有力な広告賞を受賞している前回コンペの参加者104人は、いずれも国内最高のデザイナーで、他人のデザインを真似て何とかなると思うような意識が低い人がいるとは到底思えないと話しています。

 さらに、アルファベットを前面に出したデザインは、世界レベルで考えると、かなりの確率で何かとかぶりやすく、時間をかけて商標登録を調査し、原案に修正を加え、問題が無いことを確かめてから発表しますが、今回の劇場のロゴは商標登録がされていなかったということです。

 事の真偽はともかく、エンブレム制作がやり直されることになりました。前回コンペが閉鎖的だったと非難された反省から、今回は大幅に参加条件が緩和されました。さらに、採用作品を投票で決めるという案も出ています。そのためには数点に絞った候補作品について、事前に最低3カ月かかる国際商標登録を済ませておかねばならず、時間も費用もかかるそうですが、公平な審査を実現するためにも、ぜひとも導入してもらいたいと思います。そして、新たなエンブレムで東京五輪・パラリンピックを大いに盛り上げて欲しいですね。

 

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