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月刊コラム

2016年3月 潜在看護師の職場復帰を

 全国的に医療機関での看護師不足が問題になっていますが、千葉県では特にその傾向が強く、このままでは地域医療の崩壊につながりかねないと危惧されています。

 厚労省の2014年時点での調査によりますと、人口10万人当たりの千葉県の看護師数は625.1人で、埼玉県の568.9人に次いで全国ワースト2位でした。ちなみにもっとも多いのは高知県の1314.4人で、千葉県の看護師数はその半分にも満たないということです。「給与などの待遇が良い」「高度な医療が行われ、キャリアを積むことができる」などの理由で、人材が都内の医療機関に流れてしまうなどの理由が考えられますが、高齢化が急速に進展し、いずれ65歳以上の高齢者が200万人に達すると予想されている千葉県にとって、早急に改善しなければならない問題になっています。

 看護師不足改善に向けて期待されているのが、資格を持ちながら出産、子育てなどの理由で現在、働いていない潜在看護師です。毎年5万人近い新人看護師が誕生する一方で、その半分にあたる約2万4000人もの看護師が退職しているというデータがあります。もちろん別の医療機関に再就職する人もいるでしょうが、職場を離れたままになっている看護師も多く、これら潜在看護師は全国で70万人以上にも上っているそうです。全国の看護師数はおよそ108万7000人(2014年末現在)であるので、いかに貴重な人材が数多く眠っているかが分かります。

 潜在看護師のおよそ8割が、「子供が大きくなったら職場に復帰したい」と考えているそうです。慢性的な看護師不足を改善するために、これら潜在看護師の職場復帰を何とか実現させなければなりません。もちろん、既に多くの医療機関や団体が様々な方法で、潜在看護師の職場復帰を後押ししています。

 まだ小さな子供を抱える女性にとって、一番の懸案は子供の保育です。このような女性看護師に安心して働いてもらおうと、院内に保育所を設けている病院は珍しくありません。夜勤や就業時間の相談に柔軟にあたるのも普通になりました。

 仕事を休んでいる間に日進月歩で進んでいる現代医療に、自分の知識や経験が通用するのかという不安も、潜在看護師の職場復帰を妨げる障壁の一つです。この不安を取り除き、多くの潜在看護師に職場復帰してもらおうと、医療団体や医療機関、自治体、看護師専門の求人サイトなどが積極的に復職支援セミナーを行っています。千葉県でも千葉県看護協会や多くの医療機関で復職支援セミナーが行われています。

 国家戦略特区に指定された成田市に、国際医療福祉大学の医学部が来年4月開学予定ですが、一足先に看護学部が開設され、新人看護師の養成がスタートしました。潜在看護師の復職とともに、千葉県の看護師不足解消の一助として期待されます。

 

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