千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2017年4月 北朝鮮情勢緊迫

 北朝鮮をめぐる情勢が一気に緊迫してきました。北朝鮮のミサイル発射、核実験に対してアメリカのペンス副大統領は「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」と警告、空母「カールビンソン」を北上させ、北朝鮮に圧力をかけています。アメリカによる攻撃が行われれば、北朝鮮は在日米軍基地を目標にミサイルを発射すると公言しており、日本が戦場になる事態が現実味を帯びてきました。

 オバマ政権時のアメリカは、交渉のテーブルにつかせて援助を画策する北朝鮮の度重なる挑発を「戦略的忍耐」として無視し続けましたが、トランプ政権では対応が一転しました。アメリカ本土を射程に持つ長距離弾道ミサイルの開発が進んだのも一因ですが、オバマケア撤廃の失敗などの相次ぐ内政のつまずきから国民の関心をそらせようという目論見もあると言われています。実際に、強いアメリカを武力で誇示することで、低下し続けていた支持率も上昇に転じました。

 「アメリカは世界の警察ではない」との発言を翻し、シリアをミサイル攻撃したトランプ政権ですが、果たして北朝鮮攻撃はあるのでしょうか。トランプ政権は「レッドラインを超えれば、先制攻撃を加える」と明言しています。レッドラインとは核実験のことで、次に北朝鮮が核実験を強行したならば、アメリカは断固とした措置を取るだろうという見方が優勢な半面、中国や韓国との関係の絡みで、シリアの時のような軍事拠点に対する限定的なミサイル攻撃はあるとしても、湾岸戦争のような空爆や全面的な進撃はないだろうとの観測もあります。中国は自国と隣接する北朝鮮がアメリカの影響下になることを嫌うでしょうし、韓国は同じ民族である北朝鮮の一般国民が犠牲になる大規模攻撃に反対するでしょう。

 いずれにしても北朝鮮をめぐる情勢はきな臭く、いつ火を噴くかもしれません。アメリカの圧力に対する33歳の若き独裁者、金正恩の出方次第で、いやおうなく有事に巻き込まれる我々はしっかりと心構えをしておかなければなりません。日本の安全を脅かす北朝鮮をこのまま放置していいはずがありません。世界平和を脅かすような相手には毅然とした態度で当たる必要があり、それを実践するアメリカに同調する日本は、同様の覚悟を持つことが求められています。

 北朝鮮のミサイルが標準を合わせているのは横須賀、厚木、横田、嘉手納、岩国などの米軍基地。このほか、日本国民の厭戦気分をあおるために人口が密集した都会にもミサイルを落とすのではとのぞっとするような憶測をする向きもあります。有事に備えて政府は国民に向け、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃があった場合の避難方法や身の守り方を内閣官房のホームページに掲載しました。ミサイル発射情報が流れた場合、「地下街などに避難する」「窓のない部屋に移動する」などと呼び掛けています。近くにミサイルが落下した場合、「口と鼻をハンカチで覆い、風上へ避難する」「換気扇を止め、窓に目張りをして室内を密閉する」など、核兵器や生物・化学兵器攻撃への対応も上げています。

 第二次大戦終結以来、およそ70年にわたって無事平穏な時を過ごしてきた日本では今回の事態を、海を越えた他国の出来事と考えている人が多いと見受けられます。しかしながら、有事の避難方法を国民に呼びかけること自体、政府が北朝鮮によるミサイル攻撃もありうると考えている証です。我々は覚悟を決め、しっかりとアメリカ、北朝鮮、それに日本政府の行動を見守りましょう。

 

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