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月刊コラム

2011年12月 防ごう!振り込め詐欺

 県内で振り込め詐欺の発生が急増しています。今年8月末現在で昨年の倍以上の441件も発生し、東京都、神奈川県に次いで全国ワースト3位です。被害額も9億円を超えています。「何でそんな詐欺にひっかかるのだろう」と思われる方も多いと思いますが、実際うまく心理のひだを突くやり口は、注意深い人でもうっかりだまされるほど巧妙です。

 一昔前は「俺だよ、俺」と電話で切り出すため「オレオレ詐欺」と呼ばれていました。うまく肉親からの電話と勘違いさせると、さまざまな話をして犯人の指定口座に現金を振り込ませようとします。「会社の金を使い込んだ。ばれるとクビになる」「連帯保証人として金を支払わなければならない」などとだまし、お金を巻き上げるのが代表的でしたが、しだいに手口が複雑・高度化して、肉親を語らないケースも増えてきたため、「振り込め詐欺」と総称されるようになりました。

 最近、県内で急増しているのが「警察官かたり」という手口です。警察官を名乗る犯人が訪れ、「事件で逮捕した犯人があなた名義の口座を持っていた」「あなたのキャッシュカードが悪用された」などと嘘を言い、その後銀行協会などを名乗る男が現れて「口座を解約したほうがいい」などと、預金通帳やカードをだまし取るといった手口です。

 銀行などの金融機関で、多額のお金を振り込もうとするお年寄りに注意するようになったために考え出された、現金自動振込機を使わない手口ですが、これも「振り込め詐欺」のひとつとして注意が呼びかけられています。詐欺師は人をだます手口を常に考えています。嘘で塗り固めた話に引っかからないように、日ごろから気をつける必要があります。

 また、「自分のところに限って、そんな電話がかかってきたり、警察官をかたる人が訪れたりすることはないだろう」と思い込むのも禁物です。実際、異なる詐欺グループと思われる者から2度も電話を受けた人もいます。これだけ振り込め詐欺が横行すると、自分もいつ詐欺の標的にされるか分からないと考えていたほうがいいでしょう。

 独り暮らしのお年寄りが狙われ、中でも60歳以上の女性の被害者が多いという統計があります。振り込め詐欺を防ぐには、遠く離れていても、普段から肉親がしっかりと注意をしておくことが必要です。森田健作知事も「日ごろから家族で連絡を取り合い、家族の絆で振り込め詐欺を撃退しましょう」と呼びかけています。

 最後に千葉県警が作成した振り込め詐欺防止のためのキーワードを紹介しましょう。

 サギですよ!!『電話でお金』は110番
 子や孫の 携帯変わる オレオレ詐欺
 見知らぬ請求 無視して払わず まず相談
 保証金 振り込む融資は あり得ない
 医療費等の還付金 ATMでは戻らない

 どれも印象に残りやすいフレーズですので、覚えてしまうくらい繰り返し口ずさんでみて下さい。また、家族にメールで送信して注意を喚起することも非常に有効だと思います。みんなで協力して、卑劣な犯罪を撲滅しましょう。

 

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