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月刊コラム

2015年4月 幕張メッセでオリンピック競技

 2020年に開催される東京オリンピックの競技が幕張メッセで開催されることになりました!東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長が森田健作知事にフェンシング、テコンドー、レスリングの幕張メッセでの開催を求め、森田知事は「嬉しく光栄です。全力でやらせていただきます」と快諾しました。すばらしい報せにもろ手を挙げて歓迎したいと思います。

 当初、これらの競技の会場に予定されていた東京都江東区の東京ビッグサイトに国際放送センターを置くスペースが無いとIOCから指摘され、それに替わる施設として幕張メッセでの競技実施が打診されました。この3競技がすべて幕張メッセで行われるのか、あるいは1ないし2競技が行われるのか、これまでのところ不明ですが、森田知事は「2つでも3つでもできる限り頑張る」と、全面的に協力することにしています。

 2020年の東京オリンピック開催にあたって、スポーツの祭典に千葉県も協力したいと、県は庁内にプロジェクトチームを設けて各方面に働きかけをしてきました。東京都と至近である地の利を生かして、まずは各国チームのキャンプ地誘致を目指してきたところ、北京で開催される世界陸上ではアメリカ、オランダ、ベルギーが県内で事前キャンプ実施を決めるなど成果をあげてきました。

 一部競技の実施にも手を上げ、森田知事は昨年暮れから森会長に頻繁に連絡し、「成功させましょう」「私どもにはこういう環境があります」と積極的に声を掛けてきたそうです。「県民に生の競技を見せたかった」という森田知事の努力に敬意を表します。

 東京都以外での都市でオリンピック競技が行われるようになったのは、IOCのアジェンダ2020採択で広域開催が可能になったためです。それに加えて、森田知事を先頭にしたこれまでの県や関係団体の努力が実り、県内での一部競技実施が実現しました。

 実施競技の候補として上がった3競技に打ち込んでいる県内の選手は、今回の朗報に胸をときめかせているそうです。これらの若い競技者の中から選ばれたオリンピック選手が、ふるさとの会場で戦うシーンをぜひ見たいものです。

 この3競技に加えて、千葉市でのヨット競技開催が取りざたされていて、カヌーや射撃競技の実施も要望されています。今後、県内での実施競技を広げられたらすばらしいと思います。

 森会長から会場として名指しされた幕張メッセですが、組織委員会の期待に応えるために老朽化した施設の改善が必要で、森田知事は「県として恥ずかしくないよう整えていくのが当たり前」と表明しました。開業してから25周年を迎えた幕張メッセは大規模改修が計画されています。オリンピック開催までに工事が間に合うかどうか分かりませんが、オリンピック会場に決まったのを期に思い切った改修をして、選手や観客を迎えなければなりません。私がかねてから主張している「国際展示場の拡充」という意味においても、幕張メッセの強化は必須です。

 ところで、オリンピックはスポーツの祭典だけではなく文化の祭典でもあるのです。オリンピック憲章にも明記されていて、開催都市だけではなく、国家全土で開催されることが決まっています。2012年のロンドン五輪では4年間でおよそ18万件のイベントが英国全土の1000カ所以上で開催され、約4300万人が参加したそうです。すでに静岡県など一部の県では積極的な検討が進められています。千葉県でも充実した華やかなイベントが開催されるよう期待します。

 

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