千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2015年6月 自転車運転講習制度

 自転車の悪質なルール違反や事故を無くそうと、自転車運転講習制度が本年6月1日から始まりました。信号無視や酒酔い運転、無謀運転などの危険な行為で3年以内に2回以上、検挙された者に安全講習の受講を義務付けるというものです。自転車と歩行者の事故も目立っています。自転車を運転する方も、自動車を運転する方も、歩行時にも危険を回避するために、それぞれが交通ルール・交通マナーを再認識し、この制度が交通事故抑止の一助になることを期待します。

 摘発の対象になる自転車の危険行為はこのほか、歩道における徐行違反、交差点での安全進行義務違反などが挙げられています。公安委員会からの受講命令に従わないと5万円以下の罰金が科せられることになりました。

 警察庁の統計では、昨年1年間に自転車が関係した交通事故は全国でおよそ10万件に上り、542件が死亡事故だったそうです。このうちの78%が自転車側の違反が引き金になった事故ということです。
 自転車事故の原因の一つが、自転車は道路交通法で定める軽車両であり、法規を守って乗らなければいけないという意識を持たず、漫然と自転車に乗っていることにあるのではないでしょうか。狭い道から徐行もせずにいきなり飛び出してきたり、赤信号でも平気で交差点を横断したりする自転車をよく目にします。最近、目につくのがスマートフォンを操作したり、イヤホンで音楽を聴きながら自転車に乗っている人です。スマートフォンを操作しながらの走行は論外で、イヤホンも自動車の警笛や踏切の警報が聞こえず危険です。

 ルールを守らない自転車の横行で、自転車免許制の導入も議論されています。若者の自転車による事故が多いところから、多くの高校が自転車免許制度を取り入れています。中にはペーパーテストと実技試験に合格しなければ、自転車通学を許可しないという高校もあります。

 自転車免許制度を実施している自治体も増えてきました。平成14年から手がけている東京都荒川区では講義、筆記試験、実技講習を受けた人に自転車運転免許証を発行しています。自転車のルール無視、マナー違反は道路交通法規を学ぶ機会が無いことも原因の一つと言われています。現行の自転車免許制度は免許証が無ければ自転車に乗ることができないというわけではありませんが、改めて自転車に乗る上でのルールを学んだり、再確認するだけでも意義のある取り組みと言えるのではないでしょうか。

 尊い命を自ら守る習慣を身につけるためにも、交通ルールを再認識し、交通事故による悲しみ、憎しみ、怒りなどをなくす努力を一人ひとりが考え、実行してほしいものです。

 6月定例県議会開会(6月10日から7月3日まで)

 本県議会において一般質問の機会をいただき、6月22日(月)午後1時に登壇いたします。

 今回は、道路交通法(悪質自転車運転者に安全講習)改正をはじめ、

☆ 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた取組み
☆ 消防団について
☆ 農業問題について
☆ 八街バイパスの進捗状況と今後の見通しについて
☆ 教育問題について
☆ 海外からの教育旅行について
☆ 警察関係について

 以上、8項目にわたって質問しますが、平成22年1月に初当選させていただいてから通算で10回目の質問となります。

 ぜひ千葉県議会へお越しいただき、傍聴していただければと思います。

 

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