千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2021年9月 29日に自民党総裁選投開票、次期首相は?

 自民党総裁選挙の議員投開票と党員投票開票が29日に行われます。決戦の日が間近に迫り、支持を求める候補者の訴えも次第に熱を帯びてきました。実質的に菅首相の後継首相となる自民党総裁にだれが選ばれるのか、日本中の国民の耳目が集まっています。

 国会議員20人の推薦を得て立候補したのは河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏です。同僚議員や党員に訴える政策も多様で、河野氏は「新型コロナワクチン3回目の接種を準備」「2050年温室効果ガス排出ゼロ目標を継続」「安全が確認された原発を当面は再稼働していく」などと訴え、岸田氏は「新たに数十兆円規模の経済対策」「健康危機管理庁(仮称)の新設」「医療難民ゼロを実現」などの政策を明らかにしています。

 高市氏は「日本経済強靭化計画サナエミクスを推進」「環境に優しい小型核融合炉の開発促進」「環境エネルギー庁を新設」などの政策を訴え、野田氏は「こども庁を新設」「原発を急にゼロにするのは現実的でない」「コロナ対策を最優先」と政策や課題に対する考え方を示して支持を呼び掛けています。

 エネルギー政策一つとっても4者4様で、多種多様な人材を抱える自民党ならではの、非常に懐が深い総裁選だと思います。

 25日には自民党主催の「オープンタウンミーティング」がオンラインで開かれ、4氏が防災対策や新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた観光、農林水産業の振興などで意見を戦わせました。災害専門の省庁新設について、河野氏は「各省庁に専門家集団をつくるべき」と主張、岸田氏は「防災教育など、省庁間を横串で考える組織は必要」、高市氏は専門省庁が「新たな縦割りを生むかもしれない」、野田氏は「堤防・河口堰などのインフラ整備を優先すべきだ」と訴えました。

 自民党総裁選は議員投票と党員投票の二本立てで行われます。昨年9月の前回総裁選は安倍晋三前首相の辞任に伴う緊急選挙だったために党員投票が行われませんでしたが、今回は実施されます。議員票は衆議院274人、参議院108人の計382票です。全国の党員や党友による有権者110万4336人による党員投票の結果は議員票と同じ382票分として、各議員に比例配分されます。

 1回目の投票で過半数を獲得した候補者が次期総裁に選出されます。1回目の投票で誰も過半数に届かなかった場合、上位2人による決戦投票が行われます。国会議員は再度2人の中から投票し、党員票は各都道府県1票の計47票に圧縮されます。各都道府県ごとに党員票が多い候補に1票が与えられます。これまでの新聞やテレビの分析では、4氏立候補で、だれも1回目の投票で過半数を得るのは難しく、決戦投票にもつれるのではという見方が有力です。

 国会で多数を占める自民党の総裁を選ぶということは、次期首相を選ぶということです。そして、投票の権利をもつのは国会議員と自民党の党員・党友です。今回の選挙には間に合いませんが、次回からの総裁選に参加できるよう、ぜひ1人でも多くの方に自民党員になっていただきたいと思います。

 

千葉県議会 インターネット中継

最新県議会リポート

成田のシティ情報ポータルサイト

TOP政策・提言プロフィール県議会リポート月刊コラムブログリンクお問い合わせ