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月刊コラム

2022年1月 オミクロン株、感染防止へ徹底対策を

 新型コロナが猛威を振るっています。1月27日の国内の新型コロナウイルス感染者は7万8931人で過去最高になりました。その大部分は人に感染しやすいオミクロン株とされています。千葉県も過去最高を更新し続けていて、まん延防止等重点措置区域に指定されました。新型コロナウイルスに感染しないよう、従来よりも徹底した対策が必要です。

 オミクロン株は新型コロナウイルスの変異株で、スパイクと呼ばれる突起が多く、デルタ株の3倍ほど人に感染しやすいと言われています。南アフリカで最初に報告され、その後、世界中で従来のデルタ株からの置き換わりが進みました。国内でも、東京都などの24日までの1週間の検査で、新規感染者の99%がオミクロン株に感染していることが分かりました。都内で最初にオミクロン株感染疑いの患者が見つかったのが昨年の12月21日でしたので、それからほぼ1カ月でデルタ株からオミクロン株にほぼ置き換わったことになります。

 各地でオミクロン株の市中感染が報告されてから、急激に感染者が増え続け、新規感染者が8万人の大台を超える日も近くなりました。今後、ピーク時には15万人に達するのではという予測もあります。昨年夏にデルタ株が流行した時は、2万5990人が全国で1日当たり最多の感染者数だったことからも、オミクロン株の爆発的な流行ぶりが分かります。オミクロン株が報告されだした頃、「インドなどのオミクロン株感染状況などを見ると、日本での第6波は来ないか、来たとしても小さいものや軽いものにとどまる」との識者の分析が発表されました。残念ながら、現在のオミクロン株流行ぶりはこの識者の予想を大きく裏切りました。

 千葉県での新規感染者も過去最高を更新し続けています。27日には3800人を超え、1週間前の日の2・4倍になりました。特別養護老人ホームなどでクラスターも発生しています。デルタ株などの変異株と異なり、子どもにも感染しやすいのがオミクロン株の特徴で、臨時休校や学年・学級閉鎖に踏み切る小中高校が相次いでいます。

 爆発的な新型コロナウイルスの流行で社会活動の停滞が懸念されています。消防署では新型コロナウイルスの影響で出勤できない署員が多く、ぎりぎりの人員で業務を続けているところもあるそうです。千葉大学病院では院内保育園の休園などで子育て世代の看護師ら80人近くの医療従事者が欠勤したため、1日当たりの外来患者数を減らしたり、入院病床の稼働率を抑えていくことを決めました。アメリカでは多くの職員が新型コロナで出勤できなかったために地下鉄が運行できず、ストップしたとのニュースがありましたが、国内でも社会活動や経済への影響がますます広がるのではと懸念されています。

 感染者の増加に伴って、千葉県は2月13日まで東京都や神奈川県、埼玉県などとともにまん延防止等重点措置区域に指定されて、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出・移動の自粛などが呼びかけられ、飲食店に20時までの閉店(認証店・確認点は21時)が要請されています。ただ、感染防止対策が従来の踏襲でいいのか、疑問が残ります。オミクロン株は従来の変異株とは大分、性格が異なっていて、まだ解明されていない部分も多いとのことです。各種の科学的エビデンスを重ね、オミクロン株沈静化への検討を急ぐべきです。

 

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