千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2020年8月 安倍首相の辞意に各方面から惜しむ声

 安倍首相が辞任の意向を明らかにしました。病気の治療のためということですが、大変残念です。これまでの安倍首相の労苦に対して、心からご苦労様と言いたいと思います。

 7年8カ月の長期に及ぶ政権にあって、安倍首相は大きな足跡を残してきました。アベノミクスを掲げ、それまで長い間、沈滞しきっていた国内景気を活性化させたのは安倍首相の最大の功績でしょう。働き方改革を成し遂げた実績も多くの人が評価しています。また、信念を貫いた外交で世界での日本の存在感を高めました。我が国の安全保障についても心を砕き、トランプ大統領と親密な関係を築いて、日米安全保障条約を確固としたものにしました。

 安倍首相のリーダーシップはだれもが認める所でしょう。我が国のかじ取りは安倍首相に任せておけば大丈夫と考えていた国民も少なくありませんでした。マスメディアで「達成可能な戦略目標を定め、そのために行動を起こすべきタイミングを知っていることも、リーダーの重要な資質。その点、安倍は日本の史上最高の首相かもしれない」という論評がありました。その意見に私も賛同します。

 突然の辞任表明に対して、世界各国の首脳から遺憾の意とともに、これまでの功績に対して賞賛の言葉が寄せられています。今後は治療に努めて病気を快癒させ、引き続いての国政でのご活躍を期待します。

 さて、暑い日が続いています。猛暑の中で気を付けなくてはならないのが熱中症。重くなれば死に至る病気で、東京23区内では8月1日から24日までに170人の方が亡くなったそうです。

 熱中症は暑さに体が対応できず、体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調整機能がうまく働かなくなって体内に熱がこもってしまうことで発症します。脳に十分な血液が行かなくなり、汗でナトリウムやカリウムなどの電解質が不足することで、めまい、たちくらみ、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれの症状が出ます。症状が進むと頭痛や吐き気・嘔吐が生じ、さらに悪化すると意識障害、全身痙攣、運動障害に陥ります。

 炎天下で運動をして熱中症になった知人によりますと、最初にめまいや吐き気を覚え、さらに手足の指がつり始め、続いてふくらはぎや腕の筋肉も硬直、やっとのことで病院に駆け込んで電解質を含んだリンゲルを点滴してもらったそうです。

 なんとなく気分が悪いなどの初期の症状ならナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質を含むスポーツドリンクや経口補水液を飲んで、屋内などの涼しいところで安静にして様子を見ていればいいのですが、症状が進み、頭痛がしだしたら、医療機関で受診しなければなりません。決して、寝ていれば治るのではなどと考えてはいけません。熱中症は一刻を争う病気なのです。

 熱中症にならないために、猛暑の日中はできるだけ外出せずにこまめに水を飲み、スポーツドリンクなどで電解質摂取に努めましょう。エアコンの上手な利用も呼びかけられています。

 体のふらつきや頭痛、筋肉痛、味覚障害など新型コロナウイルス感染症と共通の症状が多く、見極めが重要になります。スポーツドリンクや経口補水液を飲んで症状が治まるようだったら軽度の熱中症、いったん熱がさめても、しばらくたって再び熱が上がるようだったら新型コロナウイルス感染症の可能性があるそうです。

 新型コロナウイルス感染症予防のためのマスク着用にも気を付けなければなりません。のどの渇きを感じにくく、脱水になる可能性があるため、意識してマスクを外して定期的な水分摂取が大切です。

 気象庁の長期予報によりますと、9月の平均気温は平年と比べて高く推移するようです。残暑厳しい折、しばらく、熱中症に十分注意をしましょう。

 

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