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月刊コラム

2022年6月 酷暑、体調と災害に用心を!

 6月から記録的な暑さが続いています。気象庁の1カ月予報では、今月中旬から夏本番になり、猛暑が予想されるということです。熱中症に十分気をつけて、毎日を過ごしましょう。

 関東甲信地方の梅雨は1951年の統計開始以降で最も早い6月27日に明けました。梅雨の期間は史上最も短い21日間でした。梅雨明け前後から気温が高い日が続き、25日には群馬県伊勢崎市で最高気温40.2度を記録しました。6月に気温が40度以上になったのは、気象庁の観測史上初めてということです。県内でも香取市、鴨川市など6地点で35度以上の猛暑日になるなど、異例尽くめの6月でした。

 この酷暑の元凶は、太平洋の海水の移動によって発生するラニーニャ現象とされています。東から西に吹く太平洋上の貿易風で温かい海水がインドネシアやフィリピン沖に吹き寄せられ、この海域の海水面温度が上がるのがラニーニャ現象です。海水面温度が高いために活発な積乱雲が発生し、太平洋高気圧が北に張り出しやすくなって、早くから猛暑の日が続きました。

 近年の地球温暖化の影響も見過ごせません。加えてコンクリートに覆われた都市のヒートアイランド現象が、気温を底上げしています。

 これからが夏本番だというのに、すでに猛烈に暑い気候は今後、どうなるのでしょうか。通常ならば、ラニーニャ現象は冬にピークを迎え、今年春には終わっていたはずなのですが、今回のラニーニャはいつもに増して勢力が強く、夏になっても勢いが衰えず、冬が来てようやく終息する見込みということです。このため、今夏はこれからも猛暑の日が続き、気象庁は6月21日、関東・甲信地方は平均より高い気温になるとの3カ月予報を発表しました。

 太平洋高気圧の上に日本上空まで張り出してきたチベット高気圧が重なるダブル高気圧のせいで、特に7月後半と8月後半にうだるような暑さの日が続くということです。

 猛暑の日で気をつけなければならないのが熱中症です。熱中症は高温多湿によって体内の水分やナトリウムなどの塩分のバランスが崩れて起こる障害です。熱中症になるとめまいや手足のこむら返りが起き、さらに進行すると頭痛、吐き気や嘔吐、体に力が入らないなどの症状が現れ、重症になると、意識を失ったり、全身が痙攣したりします。そのまま死亡することもある侮れない病気です。このような症状が現れたら、まず体を冷やしてスポーツドリンクなどの電解質を含む飲料を飲んだ後、病院やクリニックで治療を受けましょう。暑い日中は外出を控えてこまめに水を飲み、室内ではエアコンを適切に使用しましょう。

 記録的な暑さによる災害の多発も懸念されます。猛暑で地面が暖められると大気が不安定になり、雷雨が発生しやすくなったりします。ちまたでは、豪雨災害が多発し、強い台風が次々と襲来した2018年夏と同様に災害が多発するのではと危惧されています。2018年も6月中に梅雨明けしました。専門家の解説によりますと、この年は今年と高気圧の配置が似ていて、ダブル高気圧のため、気温が高い日が続いたそうです。なんとも不気味な話ですが、杞憂に終わることを願いつつ、災害への備えだけはきちんとしておきたいと思います。

 

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